風邪予防となる漢方薬のゆくえ

【葛根湯(かっこんとう)】

風邪の六割に効果があると言われている漢方、葛根湯ですが、これは栄養ドリンクなどでも見る名前だと思います。

中医師から診断を受けた際に、風邪は引いているけれどもそこまで弱っていないでしっかりしていると判断された際に処方される漢方です。

発熱して悪寒があったり、汗がなかなか出てこない場合、首筋から肩のエネルギーの流れが滞ってしまっている症状に効果があります。
また、喉がイガイガと痛み関節痛がある場合でも葛根湯は効果がみられます。

【麻黄湯(まおうとう)】

こちらも中医師の診断で患者の体力はそこまで弱っていなくしっかりしていると判断された時に処方される漢方で、活力のある子どもにも処方ができます。
鼻がつまったり、高い熱や咳込んでしまう症状、身体じゅうの関節が痛み、汗が出ない時に効果のある漢方です。
症状がしっかりと出ている時に効果が分かり易くでると言われています。

【桂枝湯(けいしとう)】

頭痛や悪寒、高熱が出て汗もたくさん出る症状に効果があります。
また、咳がでて泡のような淡が出て辛い時にも効果を発揮してくれます。

こちらは、風邪のせいで体力が弱まり虚弱になってしまっている時にでも摂る事ができる漢方です。
摂取後はジワジワと特徴的な脂っぽい汗をかく事もあり、人によっては皮ふが敏感になる事もあります。

【患者に合わせた証(しょう)を重視する】

漢方を処方される時にはその時の患者の状態、証(しょう)がとても大事で、これは「虚証(きょしょう)」・「中間証(ちゅうかんしょう)」・「実証(じっしょう)」と言われています。

本当に体力が弱ってしまっている虚証の状態の患者に、わりかし風邪でも元気な実証でも摂る事ができる漢方を処方する事はできません。
この三つの証を見抜くのはとても難しいもので、中医師が如何にきちんと患者を診て、測って、触って判断するのかが問われるのです。
そして、可能のある漢方を調合させてその患者だけに合った漢方薬を処方する責任があります。

熱が出れば解熱剤を飲めばよいという考え方もありますが、漢方は逆の考えで出しきってしまうと捉える事もあります。

体が出そうとしているものを無理に抑えるのはよくないのでは?という考えからなのですが、好き嫌いはもちろんあります。

しかし風邪にも効果のある漢方があるという事が分かりましたし、もちろん種類は他にもたくさんありますが、自分の合った方法で健康にしていくのは一番なのではないでしょうか?